JT150 JT190 JT0 ジェミニ CM 街の遊撃手。
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ジェミニの記事について
ジェミニが好きですが、詳しいワケじゃないので、間違えて書いているところ、勘違いしているところがあるかもしれません。
もし、間違っている点などがございましたら、ぜひお教え頂けると嬉しいです。
有名なJT150とJT190 ジェミニのCMの数々 〜街の遊撃手の登場〜
2代目のCMは極めて斬新でした。このときに有名な「街の遊撃手」のフレーズが生まれます。
軽快なBGMに合わせて、フランス・パリなどの街中を空き放題に走りまくったり、地下鉄のホームに進入したりと、テクニックも素晴らしいアクロバティックなものでした。
CGは一切使わずに、レミージュリアン・スタントチームが実際の車を、実際に操作して作り上げられたCMなだけに迫力満点です。
CM中では車体はきれいに見えますが、間近で見ると車体はボロボロで、片輪走行でひっくり返るアクシデントがあったり、噴水の上を飛ぶCMでは大量の緩衝材を使うなど、地味な努力があって完成していたことは、あまり知られていません。
特に地下鉄の駅構内を走行するCMでは、元々車が通れるだけの出入り口がなかったため、地下鉄を運営する市にかけあったところ、「元に戻すなら穴を空けても良い」ということで、ジェミニ専用出入り口を掘ってしまったという、驚きのエピソードもあります。
このCMが印象に残っていらっしゃる方は少なくないでしょう。
それだけ、インパクトの強いCMだったということです。
実際、20代後半の皆さんにお尋ねすると、多くの方が「街の遊撃手」のフレーズと、あのアクロバディックなCMを覚えていらっしゃるようです。
JT0型 ジェミニのデザインにまつわる話 〜ジウジアーロ・デザイン〜
JT0型ジェミニは、有名なプロダクトデザイナーである、ジウジアーロの手によるものをベースにしています。実は、このときにジウジアーロのデザイン案を、いすゞが若干変えて製品化したためにジウジーアロが不満を感じていた(怒った?)という話が知られています。
実際にジウジアーロの原案を見る機会があったのですが、実際のデザインとはフロントが大きく異なっていました(^^;
そして、このジウジアーロの不満が原因なのか真偽は不明ですが、ジウジアーロデザインの手を離れた3代目は、いすゞオリジナルのデザインとなり、あまりにも先進的すぎたために売れませんでした。よく言われるのは、もう少し時を置いて出ていれば、もう少しは売れていたのではないかといわれています。
実際、3代目のイルムシャーRなどとインプレッサを張り合わせたら、面白そうでしたが。
JT0世代について
JT0世代はその世代内でもマイナーチェンジに伴う大きな変更がいくつかあります。
JT150は1.5Lエンジンで1985年に発売され、1987年に1.6LエンジンのJT190が生まれました。
これらにはいくつか大きな違いがあります。
デザイン関係 マイナーチェンジ1回目(1987年2月)
デザイン上の違い | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
ヘッドライト形状 | 角目 | ツリ目 |
デザイン関係 マイナーチェンジ2回目(1989年2月)
デザイン上の違い | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
リアのナンバープレート位置 (handling by Lotusのみ) |
トランクグリッド部 | バンパー部 |
型式による違い
機関、駆動系の違い | E-JT150 | E-JT190 | E-JT600 |
---|---|---|---|
エンジン | 4XC1(-T) |
4XE1 | 4EC1-T |
排気量 | 1,487cc | 1,588cc | 1,487cc |
ミッション | ノーマルミッション | クロスミッション | ? |
デザイン的な違いについて
まず、デザイン的な大きな違いがいくつかあります。
初代は、角目でしたが、1987年2月の1回目のマイナーチェンジでフォルランプを内蔵したヘッドライトに変更され、サイドマーカーの位置も変更されました。
これと同時にクラスタースイッチやインパネなどのインテリアにも変更が加えられました。
そして、1989年2月の2回目のマイナーチェンジでリアのナンバープレートの取り付け位置が、トランクグリッド部から、バンバーに移動されました。
ただし、イルムシャーに限っては、デザインやパーツ関係の都合からか、最後までナンバーの位置はそのまま変更されませんでした。
機関や駆動関係の違いについて
次にエンジンとミッションです。これがまたかなり違います。
JT150は、1.5Lの4XC1エンジンにノーマルミッションの組み合わせ。
イルムシャーに限って、ターボつきの4XC1-Tが搭載されました。
ECM(ECU)は、天下のDENSOのものでした。
JT190は、1.6Lの4XE1エンジンにクロスミッションの組み合わせ。
このエンジンはロータス エランM100にも採用されたことで有名です。
ちなみに、こいつを制御するECMが曲者で、AC-Delco製なのですが、なんと、経年により耐食スプレーの影響で破損してしまうのです。現在、流通しているのは対策品ですが、恐ろしいことに9万円もします。コスト削減されたが故の結果でしょう(泣
特別仕様車について
JT0世代においては、たくさんの特別仕様車が登場しましたが、その中でも代表的なのは、ハンドリング・バイ・ロータスと、イルムシャーでした。
最近知りましたが、カタログ専用モデルのディノス版なども出ていたそうです。
私のジェミニは、ハンドリング・バイ・ロータスですが、その中でも更にマニアックなSE(Special Edition)です。大きな違いは、内装がベージュ色で、標準でBOSEサウンドを備えていました。なにせ、5ヶ月間しか販売されていなかったもので、現存する玉はかなり少ないのではないかと思われます。
ジェミニのロータスJT190と、イルムシャーJT150の乗り比べ
同じジェミニでもモデルによって、えらく味付けが異なります。
完全にコンセプトを分けて開発した賜物でしょう。
JT150のイルムシャー(1.5Lターボ/4XC1-T)と、自分のJT190のロータス(1.6L/4XE1)を乗り比べる機会があったのですが・・・、
イルムシャー(JT150)はノーマルミッションなので、乗りこなすのにはテクを要します。また、ターボなので高速巡航は快適でしょう。ただ、ジャジャ馬的なカンジで、街乗りすると疲れそうです。
ロータス(JT190)はターボがない分、低速のトルクがあり、クロスミッションなのでJT150に比べると乗りやすいものでした。街乗りや峠を攻めるあら、こちらが楽しいかも。
いやぁ、ビックリしました。全然違うんですから。
もし機会があれば、ぜひ乗り比べてみてください。どちらも面白いですよ!